夜職を飛ぶとどうなる?追われるのか、罰金は払うのか

夜職を辞めたい。でも、辞めると言い出せない。だから飛ぶしかない。

そう考えている人向けの記事です。飛べるのかどうか、飛んだ後に何が起きるのか、罰金は払う必要があるのか。順に整理します。

目次

飛べるのか

結論から言うと、飛べます。 物理的に出勤をやめて連絡を断つことは可能ですし、多くの場合、店はどこまでも追いかけてはきません。

ただし、飛べることと、飛んで終わることは別です。飛んだ後に何も起きないわけではなく、次の3つが残ります。

連絡が続く期間がある。 店やスカウトから電話・LINEが来ます。何日で止まるかは店によります。

お金の処理が止まる。 働いた分の給料は請求できる権利がありますが、連絡を断っている状態では受け取りの手続きが進みません。

そして、終わったかどうかがわからない状態が続く。 これが一番長く残ります。

ナオ
私は夜職ではなくバイトを飛びました。結局、店は最後まで追ってきませんでした。でも、その「追ってこない」がわかるまでが長かった。知らない番号から着信があるたびに心臓が跳ねて、しばらく普通に生活できませんでした。今なら、ちゃんと言えばよかったと思います。

飛んだ後に実際に起きること

脅すために書くのではなく、事実として整理します。

連絡は来る。ただし多くは電話とLINEで止まる

飛んだ直後は電話とLINEが集中します。数日で止まることもあれば、1〜2週間続くこともあります。

登録時に緊急連絡先を書いていれば、そこに連絡が行く可能性はあります。ただし、店側が実家に押しかけたり、住所を使って何かをしてくることは、実際には多くありません。「取りに行く」「親に言う」と言われても、大半は連絡を取るための言葉です。

店が持っている情報は、あなたが思っているより少ない

「多少しか渡していないのに、把握されている気がする」という不安は、飛んだ人の多くが感じます。

実際に店が持っているのは、身分証のコピー、登録した電話番号、緊急連絡先、住所、この程度です。これ以上のことを店が調べる手段は基本的にありません。

同じエリアや系列の店で働きにくくなることはあります。ただ、これは正式に辞めた場合でも起こりうる話で、飛んだこと自体の罰ではありません。

給料は請求できるが、連絡を断つと受け取れない

働いた分の報酬を受け取る権利は、飛んでも消えません。ただし、受け取るには連絡を取る必要があります。飛んだまま放置すると、権利はあるのに受け取れない状態が続きます。

一番長く残るのは、終わりが見えないこと

衣装、ロッカーの荷物、給料。何か一つでも手元に残っていると、「まだ終わっていない」という感覚が続きます。

飛ぶことで消えるのは「今夜行かなくていい」という一点だけです。その代わりに、いつ連絡が来るかわからない、いつ終わるのかわからないという不安が新しく生まれます。ここを分かった上で選んでください。

店に言われているルールは、気にしなくていい

「退店は1〜3ヶ月前に言うこと」「当欠は1万円」「途中で辞めたら違約金」。

こういうルールを言われている人は多いと思いますが、法律の方が上です。 ざっくり言えば、気にしなくていい部類に入ります。

辞めるまでの期間

店が何ヶ月前と言っていても、法律上は2週間で辞められます(民法627条)。業務委託の契約になっている場合も、いつでも辞めることができます。

店のルールは店の中の話であって、法律を上書きするものではありません。

罰金・違約金

「当欠したら1万円」「辞めたら◯万円」のように、あらかじめ金額を決めておくやり方は、雇用契約なら法律で禁止されています(労働基準法16条)。給料から勝手に引くこともできません。

業務委託の契約だとこの条文がそのまま当てはまらないので、雇用ほどはっきりとは言い切れません。ただしその場合でも、実際の損害とかけ離れた金額を、言われた通りに払わなければいけないわけではありません。

請求されたときにやること

その場で払わない。 これだけで大丈夫です。

支払いと退店は別の話なので、「払わないと辞めさせない」は成立しません。金額が大きい場合は、次に書く方法で任せてしまうのが早いです。

ナオ
契約書を見たことがない、という人はかなり多い帯です。ただ、雇用でも業務委託でも「辞められる」ことは変わりません。変わるのは罰金の扱いだけなので、まず辞める話を先に進めて大丈夫です。

じゃあ、どうすればいいか

飛ぶ以外の方法を、負担が軽い順に並べます。

1. LINE1本で退店を伝える

会って話す必要はありません。「一身上の都合で、本日をもって退店させていただきます」だけで成立します。理由を詳しく書く必要はなく、返信を待つ必要もありません。

送った履歴が残るので、「聞いていない」と言われることも防げます。飛ぶのと違って、この一手間があるだけで「終わった」という状態を自分で作れます。

2. 荷物と貸与品を送る

衣装、ロッカーの荷物、店の備品。手元にあるものは、まとめて送ってしまってください。追跡番号が残る方法で送り、伝票の写真を撮っておきます。

返すものが残っていると、連絡が続く理由が残ります。

3. 退職代行を使う

自分では言えない、もう連絡を取りたくない。その場合は退職代行という方法があります。

ただ、夜職の場合は選び方に一つだけ注意があります。

普通の退職代行(民間の業者)は「辞めます」と伝えることはできますが、罰金の請求や給料の未払いには対応できません。交渉が法律上できないためです。夜職では罰金や給料の話が一緒に出てくることが多いので、伝えるだけだと途中で止まってしまいます。

弁護士がやっている退職代行を選べば、退店を伝えることも、罰金への対応も、給料の請求も、まとめて一本で終わります。連絡窓口も向こうに移るので、店から自分への連絡が止まります。

料金は民間より少し高くなりますが、対応できる範囲が違います。夜職ならこちらを選んでおくのが確実です。

PR

弁護士法人みやびの退職代行プランを公式サイトで確認する

飛べるかと聞かれれば、飛べます。ただ、飛んだ瞬間に消えるのは「今夜行かなくていい」という一点だけで、その代わりに終わりの見えない不安が始まります。

LINE1本でも、退職代行でも構いません。「辞めます」と伝えた事実が残っているかどうかで、その後の数週間がまったく違うものになります。

ナオ
眠れない、食べられない、消えたいと思うことがあるなら、退店の話より先に話を聞いてもらえる場所があります。よりそいホットライン(0120-279-338)は24時間・無料です。

あわせて読みたい
安全な退職代行の選び方——あなたの状況に合ったサービスを厳選して紹介 退職代行は運営元によってできることが違います。揉めていないなら労働組合、損害賠償や未払いが絡むなら弁護士、公務員はさらに別。状況別に厳選して紹介します。

この記事を書いた人

かつては退職代行に否定的でしたが、自分が会社に電話できなくなり利用して退職しました。使って辞めた経験と、経験者への取材・公開情報の調査をもとに書いています。

コメント

コメントする

目次