正社員がバックレた後、実際どうなったか——複数人に聞いた話

正社員でバックレたら、実際どうなるのか。

訴えられるのか、給料は出るのか、その後どうなるのか。実際にバックレた経験のある人たちに話を聞きました。まずそのまま載せます。

目次

実際にバックレた人の話

ある日、限界が来てそのまま行かなくなった

正社員で働いていましたが、ある日突然もう無理だとなりました。その日のうちに自分の荷物を全部片付けて会社を出て、それ以降は出社していません。会社からも、仲の良かった同僚からも連絡が来ましたが、全部ブロックしました。

退職届だけは、こちらから一方的に出しました。

今思えば、社会人としてかなりひどい辞め方だったと思います。会社から何かされるのではないかとも思いましたが、結局訴えられることはありませんでした。

ただ、会社に行かなくなった瞬間に全部終わったわけではありませんでした。退職届を出したり、会社からの連絡をどうするか考えたり、辞めるためにやることは結局残りました。

上司と揉めた日に、そのまま帰って二度と行かなかった

上司から「やる気があるのか」と聞かれたことがありました。自分もかなり限界だったので、正直にもうやる気はないと答えたところ、「だったら辞めてくれ」というようなことを言われました。

そこで頭にきて、その日のうちに会社を出ました。それ以降は出社していません。

かなり強引な辞め方でしたが、働いた分の給料は普通に受け取ることができました。

当時はもう戻るつもりがなかったので勢いで辞めましたが、勤怠など自分が働いたことを確認できるものくらいは残しておいた方がいいと思います。

結局、自分から会社に電話することになった

辞めた直後は、とにかく会社と関わりたくなかったので、連絡も取らずそのままにしていました。

ただ、しばらくして失業保険の手続きをしようとしたときに、離職票が必要になりました。結局、自分から辞めた会社に電話することになりました。かなり気まずかったですが、事情を話したら離職票自体は普通に送ってもらえました。

辞めたときには「もう二度と会社と関わらなくていい」と思っていたのですが、実際には離職票やロッカーの荷物など、辞めた後にも会社とのやり取りが必要になることがあります。

バックレればその瞬間から全部終わる、というわけではありませんでした。

辞められるまでに2ヶ月かかった

新卒で入って3ヶ月ほどの頃、いきなり上司にメールで「辞めます」と送って、そのまま行かなくなった人の話です。

会社から実家に連絡が行き、親から責められたそうです。それ以降も会社からいろいろ言われる状態が続き、実際に退職が確定したのは、行かなくなってから2ヶ月ほど後でした。最終的には自己都合の退職として処理され、保険証などは郵送で返したそうです。

その後の就職ではかなり苦労したと聞いています。狭い業界だったこともあり、同じ業界に戻ることはできませんでした。

共通していたのは「その瞬間には終わらなかった」こと

話を聞いた人たちの状況はそれぞれ違いましたが、バックレた瞬間に全部終わった人は一人もいませんでした。

行かなくなった後に、必ず何かが残っています。

  • 退職届を出すかどうかの判断
  • 会社からの連絡をどう処理するか
  • 離職票(失業保険の手続きに必要)
  • 源泉徴収票(次の職場や確定申告で必要)
  • ロッカーの荷物、制服、保険証などの返却
  • 緊急連絡先に登録している場合、親への連絡

訴えられた人はいませんでした。給料も、働いた分は普通に支払われています。この2つは、多くの人が一番恐れているところだと思いますが、実際に起きているのはもっと地味で、もっと長く続くことでした。

ナオ
私自身はバイトを飛んだ経験しかありませんが、店は最後まで追ってきませんでした。それでも、知らない番号から着信があるたびに心臓が跳ねて、しばらく普通に生活できませんでした。何も起きなかったことが分かるまでが長い、というのは共通しているように思います。

バイトと正社員では、終わり方が違う

バイトの場合、連絡が来て、それが止まれば実質的にそこで終わることが多いです。返すものが少なく、社会保険の手続きも発生しないことがあるためです。

正社員はそうなりません。社会保険の資格喪失、離職票や源泉徴収票の発行、貸与品の返却、退職日の確定。これらは連絡を無視しても消えず、むしろ連絡を取らない限り止まったままになります。

さらに、これは会社側も同じです。会社は本人と連絡がつかないと退職の処理を進められないので、連絡を取ろうとし続けます。連絡が長引く理由は、怒っているからではなく、処理が終わっていないからという面があります。

行かなくなってから2ヶ月かかった例は、まさにこれです。

つまり正社員の場合、どこかの時点で必ず何かを送ることになります。 退職届か、貸与品か、あるいは電話1本か。バックレはその手続きをなくすものではなく、後ろにずらすだけでした。

送ることになるなら、最初から任せてもいい

ここからは私の考えです。

正社員がバックレても、退職届や書類のやり取りは結局残ります。それなら、その部分を最初から人に任せてしまうという選択があります。退職代行です。

退職代行を使えば、退職の意思を伝えることも、離職票や源泉徴収票を出してもらう依頼も、貸与品を郵送で返す段取りも、まとめて向こうが会社とやり取りしてくれます。出社しなくていいという点はバックレと同じですが、手続きが止まりません。

そして今は、代行を使って辞める人が珍しくなくなりました。会社側も対応に慣れてきていて、代行から連絡が来たからといって特別な扱いをされることは減っています。ここ数年で、状況はかなり変わりました。

自分で退職届を送れる状態なら、送ってしまえばそれで足ります。どうしてもそれができない、連絡を取ること自体が無理だという場合に、代行という手段があります。バックレるか、我慢して出社するかの二択ではありません。

バックレた後に怖いのは、会社が「損害賠償を請求する」「懲戒解雇にする」と言ってくることです。実際に通るかどうかとは別に、言われた時点で自分では答えられません。

ガイア法律事務所は弁護士なので、退職の手続きと、会社から何か言われたときの対応が同じ窓口で続きます。あなたが会社の言い分に一人で向き合う場面はなくなります。

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話を聞いた人たちのうち、後悔しているという言い方をした人はいませんでした。あの時ああするしかなかった、という話がほとんどです。

ただ全員が、辞めた後にも会社とのやり取りが残ったと言っていました。消えることで終わるわけではない、というのが、一番はっきりした共通点でした。

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この記事を書いた人

かつては退職代行に否定的でしたが、自分が会社に電話できなくなり利用して退職しました。使って辞めた経験と、経験者への取材・公開情報の調査をもとに書いています。

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