退職代行を使ったら、その後どうなるのか。
「スムーズに辞められた」という声もあれば、「後悔した」という声もあります。どちらも本当で、どちらも一面でしかありません。
この記事では、実際に退職代行を使って退職した経験をもとに、当日から退職完了まで何が起きるかを時系列で整理しました。
ナオ退職代行を使った当日に起きること
私の場合、日曜の夜にLINEで相談し、そのまま申し込みました。翌日が出勤予定だったため、月曜の始業時刻に合わせて会社へ連絡してもらいました。
連絡から約30分後、直属の上司から私の携帯に電話が1回来ました。出ませんでした。そのことを退職代行に伝えると、「今後の連絡は本人ではなくこちらを通してほしい」と会社側に再度伝えてくれました。その後、会社からの電話は来ませんでした。
当日のうちに、退職に応じてもらえたという連絡が代行から届きました。
この日、私は一度も電話をかけていません。出社もしていません。「本当に電話しなくて済むのか」という不安があったのですが、済みました。
退職後に自分でやること——ここが想像と違った
退職代行を使えば、会社との関係がその日で全部終わると思っていました。実際には、退職成立後に自分で対応しなければならないことがいくつもありました。
退職届を自分で書いて郵送した
退職代行はあくまで退職の意思を会社に伝えるサービスです。退職届そのものは自分で書いて、会社に郵送する必要がありました。
貸与品を自分で梱包して送った
社員証、健康保険証、会社支給のノートパソコン、充電器の4点を、会社が指定した住所に宅配便で送りました。追跡番号が残る方法で送り、伝票の写真を退職代行に共有しました。送料は自己負担でした。
離職票が届くまで3週間以上かかった
源泉徴収票は約2週間で届きましたが、離職票と雇用保険被保険者証がなかなか届きませんでした。3週間待って届かなかったため、退職代行に確認を依頼しました。
ところが、サポート期間が終了しており、すぐには対応してもらえませんでした。最終的には会社に確認してもらえましたが、返事が来るまで数日かかりました。退職日から約4週間後にようやく届きました。
健康保険と年金の切り替え
退職後14日以内に、国民健康保険と国民年金への切り替え手続きが必要でした。役所に行って自分で手続きしました。



転職に影響するか
結論から言うと、影響しません。
退職代行を使った事実は、離職票にも源泉徴収票にも記載されません。個人情報保護法により、前の会社が転職先に退職方法を伝えることも基本的にはありません。
面接で退職理由を聞かれた場合は「一身上の都合」で通ります。退職代行を使ったことを自分から話す必要はありません。
使って後悔したこと
退職後に必要なことを把握していなかったことです。
退職届、貸与品の返却、書類の確認、保険と年金の切り替え——退職代行がやってくれるのは「会社に退職の意思を伝えること」までで、それ以降は自分で進める必要がありました。
退職当日の対応速度だけでなく、退職後のサポート期間と対応範囲を確認してから申し込むべきでした。
使ってよかったこと
使わなければ、退職を伝えられないまま欠勤を続けていた可能性が高かったことです。
会社に行かずに退職意思を伝えられた。上司と直接話さずに済んだ。無断欠勤のまま放置せず、正式な退職手続きに移れた。有給と退職日の希望を会社に伝えてもらえた。
退職後の対応に不満は残りましたが、利用したこと自体は後悔していません。
これから退職代行を使うなら
私の経験から、確認してほしいのは3つです。
- 運営主体: 民間業者は退職の意思を伝えるだけ。有給や退職日の交渉が必要なら、労働組合か弁護士が運営しているサービスを選ぶ
- 退職後のサポート期間: 離職票が届くまで通常2〜4週間かかる。サポート期間が短いと、届かないときに自分で会社に連絡する羽目になる
- 交渉できる範囲: 有給消化、退職日の調整を代行側が会社と交渉できるかどうか
私が今選ぶなら、労働組合直営のガーディアンを選びます。19,800円で有給交渉まで含まれていて、サポート期間が3カ月あります。離職票が届くまで通常1カ月もかからないので、3カ月あれば退職後の手続きで困ることはまずありません。私のときに確認しなかった「サポート期間」がはっきりしている点が、一番の安心材料です。



コメント